お庭のクモの巣センサス

一般的には毛嫌いされがちなクモ類ですが、小さな昆虫類などを食餌とするため、生態系が安定するためにはなくてはならない存在です。
都会では、オニグモなどが減少しており、クモの巣(網※)は、生物多様性の指標として、世界的に注目されています。
今回は、網の形に着目して、そのタイプと数を調べます。(分かる方は、種名と固体数まで)

※正しくは「クモの網」ですが、調査のタイトルでは、一般的に使われている「クモの巣」という呼称を使っています。


観察レポート

●調査の概要
 (※この調査は終了しています。2010年4月開始の次回調査をお待ちください。)

目的

クモ類の多様性にとって、どのような庭の環境が重要か? 庭に生息する中間捕食者であるクモ類の種類数と個体数を把握することにより、庭の生息環境の多様性と安定性を調べます。

対象とする
網のタイプ

円網

●円網:ジョロウグモ、ナガコガネグモ、オニグモ、ゴミグモなど

円網

●不規則網:オオヒメグモ、ヒメグモなど

円網

●皿網:サラグモ類など

円網

●棚網:クサグモ、コクサグモ、メガネヤチグモなど

円網

●筒状網:ジグモなど

●その他(網を作らない種など):ササグモ、ハエトリグモ、ハナグモ、コモリグモ、アシダカグモ、オナガグモ、イソウロウグモなど


調査時期

今回は「秋編」として、2009年9月1日〜11月30日までの期間に実施します。
(2010年以降も、随時実施予定です)

調査頻度、時間帯

●2週間に一度、庭全体をじっくり調査してください。
●一定の時間帯を決め、毎回その時間帯に調査を行ってください。
(午前、午後、夕方、夜…のいずれか)

調査場所、範囲

●庭全域を対象として、できる限り詳細にくまなく調べてみましょう。
●庭から見える建物の壁、縁の下、軒下など、建物に張ってあるクモの巣も含みます。

記録内容

●発見した網のタイプ(上記参照)と、その数
●わかればそこにいたクモの種名と、その数


●調査の報告

■WEBサイトからの
 報告

□WEBサイトから、調査内容を直接記入し、随時報告することができます。
>> 報告ページへ

※観察結果の報告ページに進むにはメンバー登録をしていただき、専用のIDとパスワードを取得していただく必要があります。
メンバー登録がお済みでない方は、まずメンバー登録をお願いします。
>> メンバー登録ページへ

■FAX・郵送による
 報告

□調査報告用紙(PDFファイル)をダウンロードすることができます。
下記のテキストリンクをクリックして保存し、プリントアウトしてからFAX・郵送でご利用ください。
>> 2009年秋用調査報告用紙(PDF:340KB)

□調査報告用紙を事務局に請求することができます。
下記の問い合わせ先まで「郵便番号、住所、氏名、電話番号」をお知らせいただければ、登録用紙・調査報告用紙一式をお送りします。
それらに記入していただき、FAX・郵送でご利用ください。

■お問い合わせ
〒189-0013 東京都東村山市栄町2-28-5 小河原ビル3F
NPO法人 生態教育センター 事務局
TEL:042-390-0032 FAX:042-390-1237 mail:ikimono@wildlife.ne.jp

※大変恐縮ですが、FAX送信代、郵送代等は、参加者のご負担でお願いいたします。


●調査の参考になるWEBサイト、書籍など

■日本蜘蛛学会ホームページ

日本におけるクモ研究の中核となっている学会のホームページ。関連リンクなども充実しています。
>> 日本蜘蛛学会ホームページ

■ささがにの郷ビオトープ研究所

クモに関する様々な研究論文、写真、エッセイなどが閲覧できるホームページ。
>> ささがにの郷ビオトープ研究所

□都会の生物(小学館刊)
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※他にも、参考になるWEBサイト、書籍などあれば、事務局に情報をお寄せください。



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